ラウドロックは、1990年代半ば以降に派生したヘヴィメタルのジャンルの一種。日本以外ではあまり認知されてはいない。
音楽的な特徴としてはヘヴィ・メタルの流れを汲むものでありながらテクニカルな要素を抑えたシンプルなものである。ラップ、デスボイスなどをとりこんだより幅の広いボーカルスタイルや、チューンダウンしたギターによる重苦しいリフ、エフェクターの多用、サンプラーやターンテーブルの導入などによる複雑化された音像、ミドルテンポで16分音符のシンコペーションを聞かせたグルーブ感のあるリズムなど、それまでのヘヴィメタルにとらわれない様々なアイディアが導入されている。
1990年代半ばのコーン、トゥール、デフトーンズのブレイクにはじまり、リンプ・ビズキット、システム・オブ・ア・ダウン、ステインド、ディスターブド、リンキン・パークなどの後続勢の相次ぐ成功によって日本で発生した言葉ではないかと考えられる。 最近では上記のようなジャンルに加え、スクリーモやポストハードコア、ポップパンクなどもダウンチューニングを用いることから、特に歪んだギターリフを使用するロックの総称として使われる
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