オルタナティブ・ロック (Alternative Rock) は、ロックの1ジャンル。日本では「オルタナティブ」「オルタナ」と略称されることが多い。Alternative(オルタナティブ)とは、「代わりとなる、異質な、型にはまらない」という意味の英語の形容詞。
1990年代初頭のR.E.M.、ニルヴァーナ、パール・ジャム、レッド・ホット・チリ・ペッパーズらの大ヒットにより音楽界に一大ムーブメントを巻き起こし、その影響は現在まで続いている。ジャンル全体の傾向としては、1980年代の米メジャーシーンの音楽への反発からくる1970年代以前のロックへの参照・回帰・昇華(音楽的のみならず、思想的にも)を志向しており、直接的には1980年代のインディー・ロックの流れを組む。
一定の音楽性を示したジャンルではないため、定義については様々な評論が存在する。また、当時の日本ではグランジやミクスチャー・ロック(こちらは完全な和製英語)といった直感的に理解しやすいジャンルで特にさかんにコマーシャルされたためか、それらを包括する意味合いを持つオルタナティブ・ロック自体の知名度は、海外と比べると低い。
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