1950年代後半以降に発生した、いかなる西洋音楽の理論や様式にも従わないといった、一連のジャズの総称。当初、アメリカ西海岸で実験的に演奏されていたものを、オーネット・コールマンが、ドンチェリーやチャーリー・ヘイデンとともに東海岸(イーストコースト)でも演奏し始めたことにより、一般化したといわれている。
自由な即興演奏を「フリー・インプロビゼーション」、自由な束縛のない演奏形式を「フリー・フォーム」というが、ジャズの範囲でいう時には、この、フリー・ジャズと同義で用いられることも多い。フリージャズの全盛期は1960年代であり、1970年代半ばのフュージョンの登場以後、フリージャズは衰退していった。
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