カントリーロックとはアメリカ合衆国で生まれたロックの1カテゴリ。もともとは1960年代から1970年代のロック・アーティストがカントリーミュージック、フォーク、ブルーグラスなどの要素を導入した作品群から発生した。ボブ・ディランやバーズの人脈などが先鞭をつけ、アメリカ西海岸での発展を経てエミルー・ハリスやイーグルスによって人気が確立した。
もともとロックンロールは、すでにその誕生の過程からR&B、カントリーミュージックなど、旧来の様々な音楽の要素を融合させつつ発展してきた。これらの影響は1950年代に誕生したロカビリーで特に顕著である。それはまた双方の歴史にも影響を与え合った。
しかし、一般に「カントリーロック」という語彙を用いる場合には、1960年代後半から1970年代前半にアメリカで勃興したムーヴメント、およびそれらのアーティストの一群、彼らが創る音楽を指すことが多い。特徴としては、アコースティック・ギター、バンジョー、マンドリン、フィドル、ペダル・スティール・ギターといった楽器の導入、アメリカ南部の土着的な音楽のメロディやアレンジの採用などが挙げられる。
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