ニューミュージックは、都会的な情景を織り交ぜたポップ調のサウンドを基調とするシンガーソングライターによる作品群である。主として、1970年代から1980年代にかけての日本のポピュラー音楽の一部に対して使われた名称。ニュー・ミュージックとも表記される。広辞苑にもニューミュージックという呼称は掲載されている。
この言葉の由来は明確ではないが、あるレコード会社が使用を始めたとする説(あるアルバムの帯に記載されたとする説、たとえば、猫のアルバム)、音楽評論家(三橋一夫とも富澤一誠とも言われているが不明)が使用を始めたとする説などがある。対象として、1970年代初頭の音楽を含むが、この言葉が実際に盛んに使われるようになったのは、1970年代半ば以降である。
なお、一部には、雑誌「ニュー・ミュージック・マガジン」がもとになっているとする説もある。関係ないとは断言できないが、この雑誌は洋楽中心の雑誌であり、この雑誌の存在がニューミュージックの範囲についての混乱をかえって助長したという面は否めない。なお、誤解をきらった同誌は「ミュージック・マガジン」に名称変更した。
|